教育方針

森のようちえん

保育理念

自然から五感を通した刺激を受けることにより、神秘さや不思議さに驚嘆する感性(センス・オブ・ワンダー)を育んでいきます。

子どもたちが持つそれぞれの興味、やりたいこと、そしての彼らの“いま”にできる限り寄り添います。
個別最適化された保育により、達成感・成功体験を積み重ね、自己肯定感を育んでいきます。

「情熱に溢れ、自分の中に揺るがない幸せの価値基準を持てる人」
「幅広い知性に基づき世界を俯瞰し自ら参画していける人」

こんな大人へと成長してくれることを強く願っています。
そのために以下に挙げる手法を用いて保育を実践します。

(タテノイトが目指すものについて、こちらもぜひご覧下さい)

手法

“個人”そしてその“いま”を大切に

日々の活動が子ども達主体の議論に基づき民主的に決定されることを重視します。毎朝のミーティングでその日の過ごし方を話し合います。そのために必要な「意思の言語化」を促すお手伝いを適宜行います。

”いま”やりたいこと、”いま”やりたい遊びを好きなだけやりきることで得られる集中力と達成感を大切にし、大人の事情で子どもが没頭する機会を奪いません。

子ども達はそれぞれ自分なりに育ちます。また、その早さも異なりますから、年齢で区切らずに個人にカスタマイズされた保育を行います。年齢を超えたコミュニケーションを通して、下の子は上の子を見習い、上の子は下の子の見本になろうとすることで、互いに成長していきます。

 「自然」と「本」に囲まれる暮らし

情熱の種を蒔くこと、そしてそれを芽吹かせるサポートをします。自然体験と読書体験の往復で子ども達の好奇心と興味に正のフィードバックをかけていきます。

情熱と興味の萌芽に欠かせない五感を通じたインプット。このために最も有効な環境設定が野外であると考えます。約300坪の園庭に加え、根古屋城址・横瀬川・寺坂棚田・花咲山・日向山・武甲山・県民の森、横瀬の全てが活動のフィールドです。
自然が持つ空間時間の連続性、普遍性と特殊性、そして生命。多種多様な自然のエネルギーに子ども達の心は揺り動かされます。

園に帰った子ども達を様々な絵本と図鑑たちが待ち受けます。本を通して広げた興味を抱えて、再び野外へと出かけていきます。

『疑問:なんでだろう?』→『仮説:こういうことかな?』→『検証:やってみよう!』という科学的思考を意識することで、子どもたちの好奇心を育てていきます。

園の特色

自由と自然と

定員10人に300坪の園庭、さらに町内の山や川に出かけて行きます。決まったプログラムはなく、子ども達は自分たちで決めた活動を楽しみます。

野外での活動では時にリスクが伴います。万が一に備え、スタッフは「野外・災害救急員」国際資格認定(WFAベーシックレベル)のトレーニング、および秩父消防本部による上級救命講習を受講しています。

本に囲まれて過ごす

保育室は絵本や図鑑などの本に囲まれています。併設の絵本カフェは土日営業としていますが、保護者の方は降園時にもご利用頂けます。お仕事帰りのひとときを絵本とおいしい飲み物とともにお過ごし下さい。私たちともおしゃべりを楽しみましょう。

少人数・異年齢保育

3歳以上の未就学児が対象です。定員10人の少人数異年齢保育を行います。子ども達はそれぞれ自分なりのスピードで成長しますから、年齢に応じた保育ではなく個人にカスタマイズされた保育を行います。年齢を超えたコミュニケーションにより互いに成長していきます。

ゆとりの創出

ご家庭との連絡やお子様の日々の様子は基本的にはオンラインでお伝えします。手書きの手間をできるだけ省き、ご家庭でのゆとりの創出します。

朝の忙しい時間に少しでも心の余裕を持ってお子様と過ごせるよう、ランチは給食を提供いたします。また、カトラリー一式、コップ、タオル、午睡用寝具一式は当園にでご用意します。

体は食べたものでできている

自園調理の給食を提供します。
食材は安心安全にこだわります。野菜はできる限り無農薬栽培のものを使います。

使用するお肉は次の通りです。
鶏肉▷抗生物質・合成抗菌剤無投薬
豚肉▷一定期間抗生物質完全無投与
牛肉▷成長促進目的ホルモン剤不使用・グラスフェッド
その他の食材や調味料は食品添加物を含まない良質なものを使用します。

園庭には畑と鶏小屋を設けます。農作物の収穫と自然養鶏を行うことで、楽しみながら生産と消費を体験します。園で使用する食材の一部や調味料はえほんカフェにてご購入頂けます。

「森のようちえん」とは

『森のようちえん』とは今から70年ほど前にデンマークで始まった幼児教育のスタイル、またはその活動を指す言葉です。森のようちえんにおける保育では、天候に関わらず主に自然の中で活動をします。また、保育者の関わりは、大人として子ども達を導くのではなく、彼らを信じ彼らの主体を支えるのが特徴です。この理念への共感が広まり、国内外問わず、森のようちえんの活動拠点が増えています。

私たちは保育の環境設定として、自然というフィールドが最適であると考えています。さらに子どもの主体性を尊重する保育スタイルにも共感し、保育園の名称に『森のようちえん』を冠することといたしました。

森のようちえん・タテノイトはNPO法人「森のようちえん全国ネットワーク連盟」の団体会員です。