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『新建築住宅特集6月号』に掲載

タテノイトの建物が本日発売の建築雑誌『新建築住宅特集6月号』に掲載されました。
https://shinkenchiku.online/shop/jutakutokushu/jt-202006/
(私たちもモデルで出ています笑)

えほんカフェ・タテノイトに置いていますので、いつでもご覧いただけます

この号はリノベーション特集で、パリの旧高田賢三邸をリノベーションした隈研吾さんの作品と同じ特集記事の中で、なんとトップバッターで紹介して頂いています。こちらのお宅に比べたらきっと桁違いで低予算と思いますが、私たちの建物も桁違いに素敵に見えます。なけなしの低予算内での設計で、建築家の底力を発揮してくれてこんなに素敵な作品に仕上げてくれた設計チームをとても誇りに思います。建築設計は予算規模ではないという当たり前のことを悟りました。

工場は一度こんな風にスケルトンに

建物は50年近く前に祖父が始めた元機械工場。三年前に役目を終えて、倉庫化していましたところに目をつけたのが、保育園用の物件探しに疲れた私たち。20年来の友人 倉林 貴彦 (Takahiko Kurabayashi) に相談すると「この建物でいいんじゃない?」とのこと。「いつか家建てる時はヨロシクね」と建築学科在学中の彼に>90%冗談で言っていたのがこんなカタチで現実となりました。設計が始まったのが、一年ちょっと前。その頃の姿を全く予想できないレベルでこの建物は生まれ変わりました。これでも工場らしい鉄骨のトラスなどはそのまま残しています。工場の無骨な雰囲気に柔和な木の雰囲気との調和が絶妙です。そこに気化した機械油がしみこんだままの古材が見えて、工場の歴史と思い出を保存しています。

約4メートルの天井高に二方向全面ガラス張りの開放感と引き替えに、冬は寒くて夏は暑いのかな、、、という予想は杞憂でした。その真逆で、秩父の氷点下の冬でも一瞬で暖房が効きますし、暑くなってきた最近では屋内がとても涼しく感じます。保育園としてもカフェとしても必要なこれ以上ない快適居住性を備えています。

以下、関わって頂いた皆様のご紹介です。

【建築設計】
設計は倉林貴彦一級建築事務所と色景一級建築士事務所(Mirei Uchibe さん+溝口恵美さん)です。施主、設計とも全員東工大同窓生で何とも言えないチーム東工大の一体感がありました。

【造園】
建築を完全に引き立たせつつ既存の雑木林や畑を上手に取り込んだ素敵な庭は  オイコス庭園計画研究所 が手がけてくれました。

【そのほかの内外装と設備】
この建物は秩父内の職人さんたちの凄腕によってできています。
– 既存の建物を使うがゆえに&超こだわりの設計士の要求で超絶難易度が高かったであろう大工仕事は中畝建築さん
– 5.5メートル長尺6枚引き戸を始めとした美しい建具は田口木工さん
– 寿司屋顔負けの美しい檜のキッチンカウンターやオシャレなカーブベンチなど精度の高い家具は寺尾工げいさん
– 屋根を初めとした外装は宮前金物さん
– ピンクのかわいい外壁をはじめとした丁寧な塗装は中栄ペイントさん
– 目立たない配線工事などの電気工事は電成社さん
そのほか多くの業者さんにご協力いただきました。

以上を統括してくれた丸稲工務店・稲山社長のぬかりなく丁寧な采配が無ければ、間違いなくこの短い期間では完成していなかったと思います。設計チームの超絶細かいこだわりvs施行できる/できないの喧々諤々の議論をいつも楽しく拝見していました。

ご協力頂いたみなさまに感謝です。
ありがとうございました!

文:舘野繁彦/タテノイト